痛風について
痛風は、尿酸の蓄積が関節や周囲の組織に結晶として沈着し、炎症を引き起こす疾患です。
尿酸はいろいろな食物から摂取するプリン体の代謝物です。
※プリン体とは…
核酸を構成する主成分。代謝によって尿酸となるが、その異常によって高尿酸血症となり痛風を引き起こす。
細胞の核に存在する核酸の主成分であるアデニンやグアニンなどとして存在します。あらゆる生物の細胞内に存在するため、ほとんどの食品に含まれています。一般的にレバー・タラコなど細胞数の多い食品には多く含まれ、アルコール飲料ではビールに多く含まれています。
体内には、食物から取り込まれるプリン体のほかにも、新陳代謝によって古い核酸が分解したもの、グルタミンやグリシンなどから合成されたものがあります。
プリン体は肝臓で代謝されて、最終的には尿酸となって身体の外に排泄されますが、尿酸が多くなり過ぎると血液の中に尿酸がたまって高尿酸血症を起こします。高尿酸血症の状態が続くと、尿酸が結晶化した尿酸塩が関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。これが痛風と呼ばれるもので、ほかに腎臓や尿路に沈着して腎臓障害や尿酸結石を起こすこともあります。
※ 厚生労働省 e-ヘルスネットより引用
以下に、痛風の主な原因と対策についてご紹介します。
痛風の主要な原因は、血中の尿酸濃度が高い状態です。尿酸は体内での代謝産物であり、過剰な尿酸が生成されるか、効率的に排泄されない場合に高尿酸血症が発生します。
高尿酸血症のリスクを高める食事要因が存在します。特に、プリンを多く含む食品（赤身の肉、内臓、ビールなど）、アルコール摂取、砂糖飲料の摂取がリスクを増加させることが知られています。
肥満は高尿酸血症のリスクを増加させることがあります。
では対策はどうでしょうか。
高尿酸血症を軽減するために、プリンを多く含む食品やアルコールを制限しましょう。代わりに、果物、野菜、全粒穀物、低脂肪乳製品を摂取し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
また尿酸はプリン体以外の食品からも生成されます。
そのためプリン体だけでなく食事の総量にも気を配りましょう。
そして十分な水分を摂り、尿酸の排泄を助けましょう。
適切な体重を維持することで、痛風のリスクを軽減できます。肥満の場合、減量が推奨されます。
ただし急激な体重の増減は痛風発作を誘発する可能性もあるため注意が必要です。
適度な運動は体重管理に役立ち、痛風のリスクを軽減することがあります。
ただし、急激な運動や関節への過度な負荷は避けるべきです。
痛風は適切な管理が重要です。症状がひどくなる前に、医師の診察を受け、適切な対策を講じることが大切です。医師のアドバイスに従い、定期的なフォローアップを行うことが、痛風の管理に役立ちます。
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