サルコペニア・ロコモティブシンドローム・フレイル
⭐️サルコペニア・ロコモティブシンドローム・フレイル⭐️
★外出自粛における高齢者の健康被害・フレイル・サルコペニア★
新型コロナウイルスの影響により、外出、体を動かしたり,人と交流したりする機会が減ってきます。こうした状態が続くと、「筋力低下や心身の活力が低下したフレイル・サルコペニアの状態」になることが懸念されます。
■フレイル・サルコペニアとは■
フレイルとは、「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。しかしフレイルは、早く介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。高齢者のフレイルは、生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症も引き起こす危険があります。サルコペニアとは、加齢や疾患、心不全、消化器疾患などが原因で筋肉量が落ち、筋力が低下することでものをつかんだり、歩いたりすることが困難になる状態のことを言います。
■フレイル・サルコペニアの基準■
フレイル・サルコペニアの基準には、さまざまなものがありますがFriedが提唱したものが採用されていることが多いです。Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。
1,体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
2,疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
3,歩行速度の低下
4,握力の低下
5,身体活動量の低下
■3つのフレイル・サルコペニア■
1,心理的・認知的フレイル(うつ、認知機能低下など)
2,社会的フレイル(独居、経済的困窮、孤食など)
3,身体的フレイル(ロコモティブシンドローム、サルコペニア)
これらの多面的要素による負の連鎖が起こることによって、自立機能を低下させるといわれています。高齢者は、たった2週間の寝たきりによって、7年間に失われるのと同じ量の筋肉が失われるといわれています。
フレイル・サルコペニアを予防するためには、栄養と運動、そして社会参加が大切です♪